P.S SUPPORTでは愛知人材育成事業協同組合と共同で、ミャンマーでは主にトップクラスの理系人材を現地日本語学校を通して採用しています。企業が求める人材を事前にリサーチし、必要なスキルを持ち日本で就労を希望する学生を募り面談を行っています。現在はコロナ禍であるため、現地に出向くことが困難なためオンライン面談をしています。

私たちは日本の企業で働くまでのビザ取得から生活支援まで幅広くサポートもしています。

なぜミャンマーの理系人材?

日本国内で外国人留学生は急増していますが、企業が採用したい理系で日本語力が高いASEANの人材は増えていません。 現地日本語学校には高いスキルと日本語力をもった学生が多く在籍しています。

  • ミャンマーのTOP理系大学卒は英語で授業が行われているため堪能。
  • 日本就職希望者に日本語&社会人教育1年で選抜。
    選抜基準:日本語力N2レベル、人柄、仏教国、日本が好き
  • 頑張る女性が多い。
  • 理系ASEAN優秀人材日本語力比較で高評価。
  • 土木、造船、港湾で就労したい優秀な人材が多い。
愛媛大学大学院理工学研究科の留学試験を受けるAJMMCの学生

優秀な理工系大学の卒業生

2019年1月現在で、学生は午前と午後に合格約350人が在籍し、500人超の待機組がいる。彼等はミャンマー海事大学やヤンゴン管区内の工科系大学-YTU修士卒・タンリン工科大学・マウビ工科大学・西ヤンゴン工科大学など-の卒業生がほとんど。2017年に限れば海事大学卒業生が36人、その他が20人、それぞれ日本企業に採用されている。2017年7月に行われた愛媛大学大学院理工学研究科の留学予備試験で15人が合格(14人は海事大学の卒業生)。

2018年6月には海事大学の新卒者50人超が加入。

ミャンマーの大学別ランキング(但し、入学最低点)

大学名合格最低点(男子)合格最低点(女子)
1ヤンゴン工科大学500点504点
2医科大学490点508点
3ミャンマー海事大学487点497点
4コンピュータ大学493点493点
5ヤンゴン外国語大学(英語)492点469点
6マンダレー工科大学485点467点
7ヤンゴン歯科大学469点501点
8ヤンゴン外国語大学(日本語)469点469点
9ヤダナポンサイバーシティ技術大学467点470点
10薬科大学467点467点

*ヤンゴン工科大学士証明:西ヤンゴン工科大、タンリン工科大、モービー工科大

▼ヤンゴン工科大は2013年から学部生の入学が再開し、定員数200人と少ない。医科大学以外で初めて1位。
もっとも女子だけでみれば相変わらず医科大学はトップ。
男子と女子で入学最低点にさがるところが多いが、医科大学で18点、歯科大学はむ32点も差がある。それでも圧倒的に女子の入学が多い。海事大学ではさらに女子は全体の20%しか合格できないという制限もある。

出所: 7 Days News (2013年9月26日

▼2016年3月に実施されたセーダン試験(高校卒業・大学入学許可試験)は、6月11日に合格者の発表が行われ、受験者総数636,237人に対して合格者数は190,388人(※合格率は全国平均で29.92%)。モン州が最も高く39.37%。最も低かったのはチン州で14.36%。ヤンゴンは33.21%。600点満点の最高得点は562点のヤンゴンの女子高生(理系)。ちなみに理系のトップ10のうち7人が女性(※Myanmar Alinn 11 June,2016)

関係先大学紹介

ミャンマー海事大学
Myanmar Maritime University : MMU

ミャンマー海事大学(Myanmar Maritime University: MMU)は運輸省所管の大学であるが、現在、全国一斉大学入学許可試験でもっとも優秀な成績を上げた工科系学生が集まる大学という評価がある。

 2002年8月に海事技術専門学校(Institute of Marine Technology)敷地に仮オープンし、その後、2003年12月に現在のティラワ地区に移転し、2004年3月29日に正式に開校式を迎えた5年生の大学。各学部100人定員で大学院を含めると定員総数は3700人。教員スタッフは444人で、事務スタッフ387人を合わせると合計831人で運営されている(学部については右を参照)。現在のDr. Myat Lwin学長(40歳代)は3代目となる。

MMUの学部
1造船工学  Naval Architecture
2海洋工学 Marine Engineering
3海洋機械 Marine Mechanical
4港湾工学 Port & HarbourEngineering
5河川海岸工学 River & Coastal Eng.
6海洋電子工学及び電子工学
7航海科学 Nautical Science
8船舶輸送管理 Shipping Management
9港湾管理 Port Management
10ミャンマー語
11英語
12工業数学
13工業化学
14工業物理
15コンピュータ科学
16Workshop Tecnology

ヤンゴン工科大学
Yangon Technological University : YTU

現在の大学の主要建物はソ連が1958年から1961年の期間、ODAで寄付したもので、8つの建物が存在し、全て屋根つき廊下で連結 されている。敷地内には教員用住宅もある。
  1988年の民主化運動は、このYTU前にある喫茶店で酔っ払いとYTU学生の喧嘩に端を発して全国に広まったこともあり、YTUは国内各地にカレッジを設立して学生を分散する政策をとり、インセンにある大学は大学院化していた(2013年から学部学生を受け入れ研究拠点校として改革中)。

1924年に、ラングーン大学工学部(Department of Engineering under Rangoon University) がそのスタート。当時は4年制の土木工学のみで、講師2人と学生17人でスタート。

1927年に、(当時の)ビルマ石油会社(※現在のブリティッシュ・オイル)の支援を受け鉱山学科と工学科に拡充され、1947年には教員スタッフも拡充された。

1961年、ラングーン大学のキャンパスから北へ4マイルの位置にある、現在のインセン(East Gyogone, Insein Township,Yangon)に、敷地面積138.5エーカーのキャンパスとして移転。同時に名称をRIT ( Rangoon Institute of Technology )に変更し、1964年に教育省(Ministry of Education)傘下の大学として独立。その後、1997年1月に科学技術省の所管大学として移転し、1998年7月1日に現在のヤンゴン工科大学(Yangon Technological University)に再度名称が変更され現在に至る。現在は31の工科系大学の研究拠点校として6年制のほか、2020年までに教員の90%に博士号取得(うち25%は外国の大学から取得)を目指すほか、外国の大学・研究機関等との提携拡大を図ろうとしている。

2013年6月現在の大学院を含む学生総数は1,014名、教員スタッフは203名。卒業生総数は25,894名。

YTUの学部
1土木工学 Civil Engineering
2機械工学 Mechanical Engineering
3電力工学 Electric Power Engineering
4電子工学 Electronic Engineering
5カトロニクス MechatronicEngineering
6化学工学 Chemical Engineering
7繊維工学 Textile Engineering
8鉱山工学 Mining Engineering
9石油工学 Petroleum Engineering
10冶金・材料工学 MetallurgicalEngineering &Material Science
11環境工学 Environmental Engineering
12情報工学 Information Technology
13食品工学 Food Technology
14建築 Architecture
15工業物理 Engineering Physics
16工業化学 Engineering Chemistry
17工業数学 Engineering Mathematics
18地質工学  Engineering Geology
19言語学 Language
赤文字はJICAが支援計画

ミャンマーでの人材育成の実践

特定非営利活動法人 日本ミャンマー交流協会

現在日本語教室の様子
◆日本ミャンマー交流協会ヤンゴン事務所

協会が関与している日本語研修だが、事務所のある8Fの午前と午後のクラスで授業は午前部は通訳なしで、午後は通訳付で、それぞれヒアリング中心の授業が行われている。最近は泊まり込んで夜中まで勉強を続ける学生たちもいる。

日本語と日本人に実践的になれることをテーマに取り組んでおり学生たちもよく勉強する。

現在の状況―学生数350人超

協会が関与している日本語研修だが、事務所のある8Fの午前と午後のクラスで140人。4Fで60人。1Fで40人の学生が存在していおり、2019年1月からは同じ建物の8F隣室で100人超が参加する予定になっている。写真は大手建設会社のプレゼンテーショ修了後の記念撮影(午前のクラス)

活発な日本企業のリクルート活動

各大学その他での日本業のプレゼンテーション、面接等を多数サポートした実績があり、現在も継続中。

附則
-増加する工科系女子学生

最近、ヤンゴンの理工系大学での女性の進出は著しいものがあり、それを反映して協会ヤンゴン事務所で日本語を勉強中の学生も70~80%は女性。